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2006/05/27

構造設計料

当社の構造設計料は高いと思っている方が多いようですが本当でしょうか。

当社では一般的な建物は750円/㎡で構造設計を行っています。新聞によれば姉歯元建築士は450円/㎡と書いてありました。

彼は一人で事務所を構えており、1週間で仕上げます。当社は総勢8名のスタッフで事務所を構えています。設計工期も3週間頂いています。先日、日給を比較してみると当社の日給は姉歯氏の約1/4にしかなりませんでした。

マンションの建築工事金額は120,000~150,000円/㎡でしょう。構造設計料の300円の差など鉄筋量が少なくなることによってお釣りが来ます。

この記事もお読みください。

http://gskay.exblog.jp/2300098

2006/04/27

APEC Architect

APEC Architect の登録が済みました。

APEC Engineerの更新も済みました。

良い建築家の場合は、例えば以前、木島安史先生の作品の構造設計をしていたときなどは、構造設計者の名前も発表してもらいました。しかし一般的に建築の設計にあたっては、意匠から設計し主導的な立場にならないと良い建物が設計できません。それで、構造設計から出発しましたが、APEC Architectの資格がとれるだけの意匠の勉強もやってきました。

さらに、合理的な設計を行う場合は設計のみではなく、現場での施工方法まで熟知していないと設計できません。合理的な設計でも良い建築にしなくては意味がないからです。

ですから、現場で動く人たちが動きやすいよう、施工に無駄が出ないよう設計するために、現場のことを沢山勉強しました。

一般の方から設計業務を委託されるわけですからプロとして「頼んで良かった」と言われるように仕事に臨んでいます。そのためにはいつでも最新の勉強をしておかなければならないのです。

当社には意匠担当・構造担当双方います。両者に「私たちは『建築』を行っているのだ。ただ、作業として、より得意な方を行っているだけだ。意匠は構造を理解するよう努め、構造は意匠をよく勉強し、よりよい建物になるようにお互い議論をしなさい。」と言っています。

2006/04/24

耐震工学研究会

サンデープロジェクトをつけると神田先生が出演されておられました。


先生を拝見いたしますのは先日3月6日の耐震工学研究会第47回研究会 シンポジウム「耐震偽装事件に何を問うべきか -本当の黒幕は誰だ-」以来のことです。シンポジウムに関しては建築知識4月号に詳しく載っていますのでここでは割愛させていただきます。


この耐震工学研究会は免震構造の研究で建築学会大賞を受賞されました多田先生が提唱され福岡大学の高山先生がお世話している「建築構造工学の健全な発展に寄与することを目的とする」研究会です。元建築学会会長の秋山宏先生をはじめとしてそうそうたる方々が参加されています。


シンポジウムの後、多田先生を始め神田先生、高山先生、森田先生、SDGの渡辺氏、JSDの徐光氏、他数名の方と食事をしました。その時、「姉歯問題」を大いに話しましたが、多くの問題点に関して、皆さま色々な意見をお持ちでした。その席で熊本の再計算問題の話題になり、渡辺氏と徐光氏より私の設計に関して、無償で再計算してあげようかと、応援の言葉を頂いたのです。

熊本の問題は「匿名での再検討者の能力不足」が大きな問題ですので、特別「高度な知見」が要るような事は行っていないつもりですが、「こじれた時はよろしくお願いします」とお願いしました。


全国では色々な見識のある方々が勉強会を企画されています。やはり中央と地方の格差を感じます。ほとんどの勉強会が東京を中心にして行われています。当社はできる限り上京して勉強会・研究会に出席するようにしています。私が免震構造の評定を取っていることもあるでしょうが、おかげで色々な先生方と面識もでき会合の時にお声を掛けていただいております。

2006/04/17

設計料

構造研究所と名乗っておりますが、今では仕事の半数は意匠より行っています。手が足らないときには外部に応援してもらいます。


外注費は私が設計料を貰う前でも、毎月締めで支払うようにしています。

動いて貰った時間に比例して支払います。これは建設省告示に記載されていることです。


私が若い頃、夜も寝ないでやった構造設計を、設計料が入ってないからと、払ってもらえなかったり、入っていても踏みたおされたりしたことが度々あります。

裁判もやったことがあります。裁判所はお金を払いなさいと命令してくれるだけで、取り立てまではしませんから、結局、裁判費用と、弁護士費用が余計にかかっただけでした。


払わない方が強いんですよね。そこはすぐにつぶれましたが・・


それ以来、信頼関係を構築できないところとのお付き合いはしないことにしています。


集金できないことは元請けの責任であって、外注先の責任では有りません。

私は(株)中山構造研究所を始めるに当たって自分が嫌だったことは外注先にしないようにしています。

そのために日々勉強をし、あらゆる規準書を読み、免震設計も出来るようになり、よりよい設計をできるよう努力してきました。より施主のことを考えて設計をすればおのずと仕事は頼まれる様になります。


当社は行っておりますが、この業界も、他の業界のようにきちんと契約書を作り、お金の流れを明確にし、色々な業種が対等な信頼関係で仕事が出来るようにしなければならないと思います。

2006/04/13

当社設計物件の再検討に関して

カナダに出張している最中、3月31日に熊本市役所より3物件の安全宣言がありました。日本に戻って直ぐに熊本市役所に問い合わせをすると、3物件中の1物件は(株)中山構造研究所の設計物件でした。

耐力不足の発表の時は熊本県より名前が出て、安全宣言の時は熊本市は匿名です。

熊本市曰く、「熊本市は今まで一度も設計者の名前は出していません」との言葉でした。しかし検討者の能力不足のため、途中で検討をやめている不完全な資料を受け取り、県に提出したのは熊本市のはずですが・・・(それも税金から報酬を支払って)

熊本で再検討が始まってから一度も再検討者より質疑が来たことはありません。現在7物件が国交省により再検討中とのことですが、国交省からの問い合わせも未だ一度も有っていません。どの様な状況で再検討しているのかまるで分からない状況です。と言うより、見てくれているのかな?見ているなら1度くらい問い合わせがあってもいいと思いますが。

建築知識4月号で姉歯物件を検証されている徐光氏とSDGの渡辺邦夫氏より「無償で再計算をしてあげるよ」との暖かい応援の言葉を頂きました。国交省の発表如何では直ぐにお願いできるようになっています。

今回の「再検討」の問題は全国の構造設計者が見守っています。熊本県における再検討者が匿名であること。誰も明確な責任を取らないことが全ての元凶のように思います。

2006/04/12

耐震偽装問題に関して

昨年、姉歯元建築士の耐震偽装で全国が揺れました。


建築設計・構造設計にプライドを持って行っていました当社に、その耐震偽装問題が飛び火するなどまるで考えてもいませんでした。


ところが平成18年2月8日、何の問い合わせもないままに熊本県の建築課長が耐力不足の発表を行ったのです。私共設計者に何の問い合わせもなく、再計算した技術者の名前の発表もなく行われました。もちろん再計算の内容も分かりません。


このことは非常に怖いことだと考えます。完全に間違った再計算もあったというのに、未だに当社には再計算者の名前すら知らされておりません。この匿名の方は何の責任も取らなくて良いのでしょうか?


再チェックをすることはかまいませんが、匿名での再チェックが許されるなら、私に降ってきた災難(突然耐力不足と言われること)はどの設計者に対しても起こり得ることかもしれません。


(株)中山構造研究所では建築センターの評定を10物件受けております。評定物件は国土交通大臣の許可(押印)を頂いております。


昨年11月より、新聞、TVなどの報道を見てまいりましたが、なかなか的を射た報道がなく、当社の名誉回復の必要性もあり、ここに意見を申し上げる場を設けました。