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ミニ株市場を作ればいいじゃん(2) 戻る→
もうひとつは、いまの市場とは別にミニ株専用市場を創設すること。各社が受注したミニ株の注文を持ち寄って、ミニ株専用市場で商いをするのです。現在の市場規模では寄り付きのみの市場ということになるでしょうが、市場規模が大きくなってくればザラバ取引も可能になるでしょう。ミニ株専用市場に発注された注文を幹事(取引所でもいいし、大手証券でもいい。まったく別の会社でもかまいません)がつけあわせて、差し引きした株数だけ、一般の市場で商いを成立させるのです。合致した株数は、伝票上で処理します。この場合、幹事にのみ単位株にするための差額の株式(前のページの例でいうと900株)を持つリスク分のコストが発生しますが、その他の会社には、このリスクコストは発生しません。幹事会社はこのコスト分の見合いとして、注文発注した証券会社から手数料を徴収する形とするのです。このあたりは今の証券取引所の方式と同じです。リスクにかかるコスト分が含まれているため、幹事に支払う手数料は、単位株取引のときに取引所に支払う手数料と同率とはいかないでしょうが、それでも、今までコストが問題でミニ株の取り扱いに二の足を踏んでいた証券会社が新規に参入してくる可能性が高くなります。

東証が、新規にベンチャー企業用の市場を立ち上げるそうです。確かにベンチャー企業にとっては、魅力的な話です。発行市場の育成としては当然の話かもしれません。しかし、いくら市場を立ち上げても、投資家の育成がおろそかになっていては、円滑な資金流通は望めません。新市場の設立は、発行側(資金を集める側)の理論であって、投資家側(資金を出す側)のことはあまり考えられていないのではなでしょうか。

資本市場にとって、新規の投資家層の育成は重要な課題です。
初めての株式投資をする場合、その投資対象は、名前をよく耳にする会社、街でよく見かける会社がメインとなるはずです。そのほうが安心できるからです。いくら将来有望な会社であっても、初めての株式投資がいきなり新市場のベンチャー企業というのはまれなケースではないかと思います。

新規の投資家層の育成には、ミニ株専用市場の設立なんていいアイデアだと思うんだけどなあ。東証ができないのなら、地方市場が生き残りのために設立すると言う方法もあるし、大手の証券会社が仕切るって方法もある。NASDAQJAPANがやるって方法もある。ミニ株専用市場って結構魅力的な市場だと思うんだけど。だれかやってみません?
1999/11
(伏竜)