インサイダー取引とは何か
スポンサードリンク
たとえば、会社Aがあったとします。この会社Aは去年見事上場を果たし、最初は株価の勢いがあったものの、最近は業績も低調気味で株価も当時の約半分まで下がってしまいました。実はこの会社Aには社外秘として長年研究を続けてきた新素材Xがあります。その研究の成果が実り、近々全く新しい素材として発売が決定しました。これが発売されれば間違いなく売れるという代物であり、会社の株価もいまの数倍に跳ね上がります。しかし、この情報は会社のトップ以下数人しか知り得ないトップシークレットです。もし、この情報を事前に知ることができ、一般公表される前の株価が安いときに大量購入し、公表され株価が上昇したときに売ると利益を大量に得ることが出来ます。これがインサイダー取引となります。
インサイダー取引は証券取引法第166条に及び167条で禁止
上記の例はインサイダー取引の典型的な例です。上場会社や店頭登録会社の社員及び取引先会社などと関係ある人が、その職務に関して会社の業務に関係する重要情報を知った場合、それが公表前にその会社の株式の売買を行ってはいけません。
インサイダー取引になる主な重要情報
インサイダー取引とみなされる重要な情報には「株式などの発行・資本の減少」「自己株式取得」「株式分割」「合併」「会社の分割」「営業又は事業の全部又は一部の譲渡または譲り受け」「新製品又は新技術の企業化」「業務上の提携」などが挙げられます。もしこのような情報を意図しないところで知ってしまった場合でも、決して悪用しないようにしましょう。