わずかな資金でできる！ インターネット株取引

インターネットで株，やってみようかな，と思ったら

最近，株に興味を持つ人が増えています．みなさんの周りでも，インターネットで株をはじめた人が何人かいることでしょう．実際，こうしたインターネットで取引する個人投資家は急増しています．これまでは「30代・サラリーマン・男」が中心でしたが，近頃は主婦やOL，定年退職者など，幅広い層に広がっているようです．

個人投資家の人口が増えていくにしたがって，株式市場での影響力も以前とは比較にならないほど強いものになっています．インターネットで取引している個人のほとんどは，少額投資にすぎませんが，個人全体を見ると，巨額の運用資金を持つ法人に勝るとも劣らない状況です．

表は，東京証券取引所が発表した2001年と2004年の株の売買状況の比較です．東京証券取引所，大阪証券取引所，名古屋証券取引所の一部，二部を合計した統計データとなります．

年間で取引される株の約半分，そして売買代金の3割を個人投資家が占めています．法人は，投資信託，銀行，生保，その他金融機関などですが，そういった法人が束になっても，個人には及びません．現在，日本の株式市場は，外国人と個人が動かしている，といっても過言ではないでしょう．

また，個人は金額よりも株数の割合が大きいため，価格の安い銘柄を取引する傾向が読み取れます．

インターネットのメリット

インターネットは，これまでの株取引と違い，証券会社の営業マンや電話を通さなくて済むため，少額でも気兼ねなく楽しむことができます．

また，時間も気にする必要はありません．夜中でも，気が向いたときにパソコンや携帯から注文を出せばいいのです．例えば，ｘ月ｘ日からｘ月ｘ日の間に株価がｘｘｘ円だったら購入，という買い方も可能です．もちろん，取り消しも瞬時に可能です．パソコンさえあれば，海外からでも株価のチェックや売買ができます．

まずは口座開設

株をはじめるのは，難しくありません．証券会社のホームページから資料を請求して，送られてきた資料に判を押して提出すればOKです．数日すると，あなたの口座が開設された，というメールと資料が送られてきます．

証券会社に開設した口座は，証券口座と呼ばれます．ここにお金を入れておくことで，株を買うことができるのです．

証券口座への入金は，指定の銀行口座に振り込みを行います．逆に，証券口座から出金したいときは，ホームページから指示することで，自分の銀行口座に振り込まれます．

もし，証券会社が対応しているなら，ぜひ使って欲しいのが，銀行のインターネットバンキングサービスです．証券会社のWebページから直接，入出金が行えるようになります．

証券会社は自分の都合で選ぶ

インターネットで取引できる証券はたくさんあります．どれを選ぶかは人それぞれです．手数料が激安のところもあれば，情報量抜群のところもあります．株だけでなく，為替，投資信託，先物取引など，いろんな金融商品を扱っているところもあります．

自動売買と呼ばれる，「指定の株価になったらｘｘ円で買い」など行える会社もあります．

いよいよ売買，投資はいろいろ

証券口座を開いたら，株主になります．株を買う目的は人それぞれです．積極的に利潤を狙う人，配当金をもらいたい人，株主優待をもらいたい人などです．

積極的に利益を狙う場合を考えてみましょう．低いときに買って，高いときに売る，というのが基本です．しかし，大きな利益を得るためには，それなりの目が必要になります．

そのひとつは，トレンドに乗る，という投資法です．中国が発展しているときに大きく値を上げたのが，海運，鉄鋼です．2003年初めには400円弱だった東京製鐵は，2004年には2000円まで上昇し，2005年3月現在，1600円台です．2002年200円台だった商船三井は，2005年も上昇を続け，3月現在で700円以上になっています．また，不動産投資関連銘柄もトレンドにのって上昇しています．アーバンコーポレイションは，2003年4月から2005年3月現在で，株価が約19倍になっています．

新規に上場する活きの良い会社を狙うという手もあります．2005年3月9日にヘラクレスへ上場したガンホー・オンライン・エンターテイメントは，公募価格120万円，初値420万円，3月30日現在1千万円まで上昇しています．

株主優待狙い

会社によっては，株主優待というものがあります．毎年，株主に対してプレゼントをくれるのです．

例えば，牛角や鳥でん，温野菜などを経営するレインズインターナショナルは，1株持っていれば5000円相当の食事券を年2回くれます．さらに連続で4期以上の株主には，3000円相当の食事券，3000円相当のam/pm商品券，3000円相当の成城石井ワインセットいずれかもプレゼントしてくれます．

その他，ホテルの割引や米，電車の回数券など，会社によってさまざまです．

株はリスクが高い？

株はリスクが高い，と考えている人も多いと思います．たしかに元本を割る危険があります．しかし，銀行のATMでも，時間外に月数回出金したら，利息よりも手数料の方が高くつき，実質元本を割ってしまいます．

株は，安い銘柄だと数百円からあります．経済の勉強もかねて，まずは数万円からはじめてみてはいかがでしょうか？（杏）