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休日コラム信用取引基礎の基礎

 先週信用残の見方と株価への影響を書きましたが、メールでもっと簡単な事から教えて欲しいとありましたので信用の基礎を書きます。
信用取引はやらない人にとって怖いイメージがありますし実際株で大損すする人信用取引をやる人がほとんどですから近寄らない人の方が多いですね。
しかし、これからの株式投資をするにあたって信用取引の仕組みを理解しないと勝ち組投資家になれるチャンスを脱してしまいます。
店頭証券では、最低数百万から数千万の資産預かりと支店長面談によって信用取引が出来るか決めるところがほとんどでが、ネット証券は数十万とあるのか無いのか分からない審査で簡単に信用取引が出来るようになりしかも信用取引の方が手数料が安くなるとこもあるくらいです。ようは、誰でも信用取引が出来るようになり、株式相場に信用取引が与える影響は小さくないという事です。そして、現物取引とは違うルールがあり先週ブログに信用取引を書いて意外にも信用取引の仕組みを知らない人が多いのかなと感じました、確かに知る機会は少ないですよね、あまり本にも載っていませんし知るチャンスも少ないようなので基礎の基礎ですが出来るだけ分かるように書いていきたいと思います。このサイトと通して少しでも理解し株式投資に活かしていただければなと思います。


信用とは、証券会社からお金・株券を借りて売り買いする事です。

信用取引の基礎

信用取引をするには担保が必要です。この担保には、現金・株券が適用されます各社条件は違うので新興銘柄は担保に適用できないところもあります。
そして、担保価値も株券は80%・現金は100%と条件があります。そして、その担保の約3倍(分かりやすくする為に)まで買うことが出来ます。
例、現金100万・株券50万(現物)口座に預けている人がいます。この人は、いくら信用で買えるでしょう?
この人の担保は、100万と株券50万×80%(40万)で140万円の担保価値があり、140万×3倍の420万円まで信用で買う(空売り)ことが出来ます。
この買った(売った)事を信用で建てる(たてる)といい、買った(売った)銘柄の株を建て玉(たてぎょく)といいます。

信用取引を出来る銘柄と出来ない銘柄があります。
信用取引でも、買いしかできない銘柄・買いも売りもできる銘柄とあります。
証券会社によって、信用取引の出来ない市場(マザーズ・ヘラクレス)もあります。
信用取引での売買があまりにも多くなると規制が入り信用ての売り買いが出来なくなる事もある。

信用取引で出来る取引

信用新規買い・・・現物と同じように信用取引で買うこと。

現受け・・・・・信用取引で買った銘柄を現金で買い取る(買った時の値段で買い取る事ができる)
現受けをする理由・・・信用期日(6ヶ月で売らないといけない為)で売りたくない時・分割で権利を取りたい時・長期で持ちたい時など

信用新規売り
・・・
良く聞く「空売り」です。信用には、売りから取引して下ったら買い戻す取引が出来ます。現物取引の売り買いの順番が逆になったものだと思ってください。 

品渡し
・・・・信用売りをした「空売り」株を買い戻しで返済するのではなく現物を渡す事によって返済を終了する事も出来ます。(ちょっと難しいですね)

信用買いは、理解できると思いますが、売りは理解がしにくいので例で説明します。

例、100円の株があります。信用で1000株空売りします、信用期間は、6ヵ月です。売り後株価が90円の時返済すれば(100円売り−90円買い)10円の儲けになり、10円×1000株で1万円利益が出ることになります。もし、株価が上がって120円で買い戻すことになたら(100円売り−120円買い)−20円です。
−20円×1000株で2万円の損になります。

売りには、2通りの売り方があります。これも覚えといた方がいいと思いますので書きますが
1、純から売り(上記に書いたように、売りから入り下げたら買い戻しその差額利益を取る方法です)
2、つなぎ売り(現物を持っていて、現物は売りたくないがそろそろ下げると思ったらつなぎ売りをする・売った後上げてしまったら品渡しをする)
例、株価100円で1000株買った株が150円なり売りたくないが、そろそろ一時的に下げると思った時つなぎ売りをした。150円で1000株(信用売り)
結果
120円なってもう一度上げそうだと思ったら、普通に信用で売った150円1000株を120円で買い戻し(150円売り−120円買い)で3万の利益と現物100円で買った1000株はそのままです。
空売りした後、200円まで上がってしまって買い戻して損金を出したくない場合品渡しをします。100円で買った株(現物)を150円で空売りした株の返済にまわすと結果として、100円で買って150円で売った事になります。現物はなくなります。

信用と現物との違い
配当ですが信用で買っていても貰えます。自動的に預けている証券口座に入ってきます。
信用では優待券は、貰えません。
信用のままでは、分割の権利も取れません。

信用取引の期日について

信用取引には、買った人はこの日までに売らなくてはいけない日・売った人はこの日までに買い戻さなければいけない日があります。
通常は、6ヵ月です。(昨年から無期限信用もありますがほとんどが6ヵ月と思っていいです)
6ヵ月後は、信用買いした人は売るか現受けしなければいけません。信用売りした人は、買い戻すか品渡ししなければいけません。
普通に考えれば6ヵ月の間金利を払ってまで持っているんであればほとんどの人が損をして売れなくなっている場合ほとんどです。この信用で買って売れなくなった人が多い銘柄ほど売り圧力も強くなり期日や相場が崩れた時に売りが多く出るのです。

信用取引で一番怖い追証について

追証とは、株の評価損により担保の追加が必要になる事です。この追証を回避するために年に数回大暴落が起こります。この仕組みをしっていれば、ある程度急落に対処できると思います。
信用には、信用維持率(保証金/建て玉)というものがあります。各証券会社で決められた水準を割るとその水準まで戻すためにお金を入れなければいけません。

ここは、難しいので飛ばしてください。(分かる人だけ読んでください)
一番ネット口座が多いイートレ証券で説明します。イートレの最低維持率は、30%でこの維持率を割ってしまうと追証になり現金を入れなければなりません。
例えば、100万現金があります、この3倍の300万まで信用で買います。この時点での維持率は、100÷300=0.33・・で33%の維持率になります。
買った翌日株が下り、300万の価値が280万の価値になった場合20万の損になるわけで、保証金の評価額は100万から20万引き80万になります。(300万×30%=90万の担保が必要)90万(必要な担保)−80万(現在の担保評価額)=10万足りません。
80÷300=0.266・・になり維持率が26.6%になりこれを30%にするために10万を3日後の昼までにお金を入れなければいけません。これが追証です。
その翌日、280万価値の株が270万になったらされに4日後の昼までにまた10万入れなければいけません。お金を入れたくない人・お金を入れられない人は投売りする事になります。

よって、信用買いしてる人は、下げれば下げるほどお金を入れなければいけません。我慢できなくなった人は、お金を入れられなくなり損切りするしかないのです、信用取引してる人のほとんどは多少の余裕を持ってやっていますが思いもよらない下げによってあっという間に追証になります。そして、ほとんどの人が同じ時期に追証になり同じ時期に売らなければいけなくなります。底を打つ前の投げは強烈で、どうにもならなくなり持ている銘柄を全て売るような非常事態になる事が多いようです。その投げが終れば底を打ち、今度は一度整理した人もまた買いにきます。だいたい、売りたくないのに売る時は、大体底で売ることが多いんですね。

売られる時間帯としては、朝の寄りか大引け前ですね。朝は、今日も追証になると思えば早いうちに整理する人が多い事と、ネット証券では追証を入れられない人の株を発生日から3日までにお金が入らない場合4日の朝寄り付きで信用建て玉をすべで自動返済します。店頭証券では、証券マンが追証の計算をしますが数多くの顧客を抱えているのとその日の終値で計算するので14時半位から今日中にどの株を投げるか決める事とネット取引の人も今日は戻すだろうと期待して大引けまで投げずに待つ場合が多いです。結局最後の15分くらいで大きく下る事が多いのです。
朝寄りで底を打つか、大引けでみんなが投げて底を打つ事が多いようです。底打つときは、だらだら下げるのでなく一気に下げて底打ち感が見えれば反発も大きいのです、そもそも心理的な売りが多くもうもう駄目だと皆が思ったところが底でコツンと音が聞こえたら今度は恐る恐る買いに行くのです。この恐る恐る買う時こそ儲かるのです。

信用取引に掛かる費用

株を売買するには、現物も信用も手数料がかかります。各証券会社によって違いますが信用で売買の方が手数料が安いところもあります。証券会社も短期売買してもらえた方が嬉しいので信用取引する人を優遇したのでしょう。

そして、買い方はお金を借りている事になるので金利を払う事になります。年間1.9%です、以前は何処も同じでしたか今は違うかもしれません。(ちょっと忘れました)

売り方には金利は付きませんが、年間貸し株料率として1.15%掛かりますが株取引においてそんなに気にしなくていいと思います。

もう一つ売り方には、逆日歩(ぎゃくひぶ)という費用が発生する事があります。信用の売りする人が多くなり株不足になり株を調達できなくなると1日に付き〇円という形で発生し、この費用は信用で買っている人に入る事になります。

総評

信用取引は、売りもでき下げ相場にも対応できますし大きく地益をとる事も出来ます。しかし、リスクを理解しないと痛い目に遭った時後悔しても遅いですからゆっくりでも勉強しリスクを理解でき人は、自分でやってみた方が理解も早くなりいいと思いますよ。資金のある人は、現物で確実に投資するのがいいですね。