所見取引所は東京・大阪・名古屋の三つあり、、第一部市場と第二部市場があります。また、東京証券取引所にはマザーズと外国部があり、大阪証券取引所の中にニッポン・ニューマーケット「ヘラクレス」があります。
第一部市場と第二部市場の違いは、会社の規模や株式売買高などによる上場基準の違いです。一部は大企業が多く、二部は中堅・成長企業が中心です。
マザーズはベンチャー企業のための市場で、将来性が見込めれば赤字や債務超過の企業でも上場が認められています。あのホリエモンのライブドアもこのマザーズに属します。
ヘラクレスは2002年12月ナスダック・ジャパン市場を継承して設立されました。小さな会社でも上場できてしまうため、株の値動きも少数の投資家によって激しい値動きになるのも予想されます。
このほか、取引所以外の代表的な市場として、日本証券業協会が管理する店頭市場(JASDAQ)があります。これは、売買注文が取引所を経由しないで、各証券会社の店頭を通して売買の当事者間で成立する市場です。また、札幌・福岡にも証券取引所があります。
■会社によって株価に大きな違いがあるのは何故?
「時価総額」。時価総額とは会社の発効済み株×株価で算出される、会社の価値を見る指標です。
発行済み株とは、その会社が発行している株数になります。
例えば、東証1部(東京証券取引所1部)のトヨタ自動車の株価は現在4550円です。半導体などで高シェアを誇る日東電工の株価は現在7060円です。
一株4550円のトヨタ自動車より一株7060円の日東電工のほうが会社の価値があるの?
いいえそうではありません。時価総額を見なくてはなりません。
トヨタの発行済株式数は3,609,997,492株
よって時価総額は、3,609,997,492株 × 株価4550円 = 16,425,489百万円
日東電工の時価総額は発行済株式数173,758,428株 × 株価7060円 = 1,226,735百万円
トヨタの時価総額のほうが大きいのが分かりますよね。会社の大体の規模だったり、価値を把握するためにはこの「時価総額」が重要なんです。
ですので、株価を見る場合には1株だけの値段ではなく、発行株式数を同時に見ておかなくてはいけないのです。